井山裕太碁聖に山下敬吾九段が挑戦する第42期碁聖戦挑戦手合五番勝負【主催:新聞囲碁連盟】の第2局が7月19日に広島県廿日市市の「 宮島ホテルまこと」で始まった。
第1局は井山碁聖が先勝。春から続く連勝街道をひた走る。山下はこれを止められるか、注目が集まる第2局が9時より始まった。持ち時間は各4時間、残り5分から一手60秒の秒読みとなる。
昨年5連覇を達成し名誉碁聖の資格を得た井山碁聖の6連覇なるか、挑戦者・山下九段の17期ぶり2回目の碁聖獲得なるか。碁聖戦挑戦手合五番勝負は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
前夜祭での両雄のコメント
井山碁聖「子供の頃から広島には数え切れないほど行かせていただいているが、宮島に来させていただくのは初めて。日本三景に選ばれるだけあって非常に素晴らしい眺めで、こういう落ち着いた環境の中で対局をさせていただけることは非常に光栄に思います。広島には私個人としても囲碁界全体としてもいろいろな形で本当にお世話になっているので、明日の対局では皆様への恩返しの気持ちも込めて精一杯戦えればと思います。碁聖戦という意味でも、5年前に初めて碁聖に挑戦して、第1局は広島県で対局をさせて頂き、そこで自分としてもいいスタートを切れたことで碁聖になることができたと思っているので、碁聖としていられるのは広島の皆様のおかげと思っています。明日は自分のベストを尽くして、納得のいく戦いができるように精一杯頑張りたい」
山下九段「宮島に来るのは初めてだと思っていたが、小学生の頃に緑星囲碁学園の合宿で広島に来ていて、広島に来たのは憶えていたが、宮島に来たということをすっかり忘れていました。当時は景色にまったく興味の無い子供だったので、宮島の皆様には非常に申し訳ないことをしたと思っているが、今日着いてから厳島神社の方に散歩をしてきて、大人になってみると本当に素晴らしい景色で、いい場所だなと改めて感じました。そのついでにおみくじを引き『吉』だったが、勝負事は『十分の勝ちなり』とありました。これは厳島神社の神様が私の応援をしてくださっているということだと思います。(明日は)いい対局ができるようにしたい」
現地陣営
立会:中野寛也九段記録:阪本寧生五段、吉川一二段
現地大盤解説:平田智也七段
聞き手:万波奈穂三段
(「幽玄の間」解説)山本賢太郎五段
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