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井山裕太天元への挑戦者を決める第43期天元戦挑戦者決定戦(主催・新聞三社連合)が8月31日に日本棋院東京本院で行われた。
挑戦者決定戦は昨年と同じ山下敬吾九段―一力遼七段という顔合わせになった。
熱戦の結果は、273手まで、一力の黒番4目半勝ちとなり、昨年に続いて井山天元への挑戦権を獲得した。終局は17時50分。残り時間は持ち時間3時間のうち、黒の一力が2分、山下が1分だった。
一力は、例年10月から12月にかけて開催される王座戦五番勝負でも挑戦が決まっており、天元戦と王座戦の挑戦手合が同一カードになるのは史上初。
山下は7期ぶりの天元戦挑戦手合出場はならなかった。
3連覇と通算6期目の天元を目指す井山天元と一力七段との楽しみな五番勝負は10月11日(水)愛知県豊田市にて開幕する。
詳細は、主催の新聞三社連合(掲載新聞社はこちら参照)の記事や観戦記、週刊碁にてご覧ください。
終局後、一力七段のコメント
一力「(昨年に続いて連続挑戦だが)昨年の天元戦五番勝負を経験して井山天元の強さを実感できました。それから一年、もう一度この舞台に戻ってくるのが目標でした。王座戦も勝ちあがっていたので連続挑戦は念頭にありました。もちろん、トーナメントは運を味方にモノに出来た勝負もありますので大変でしたが。(井山天元との〝距離〟はどう感じるか)井山天元との対局は、経験すればするほど、その姿が見える〝距離〟が近づけば近づくほど強さを実感している。今年、海外棋戦で一緒に戦ったが、中韓の棋士相手に厳しい戦いをしている姿を見て学ぶものがあった。一局一局を大切にする気持ちをもって挑戦手合にのぞみたいと思います。(大学生でもあるが)大学での勉強は視野を広げる意味でプラスになっている。成績も大学進学後の方がいいと思います」
天元戦五番勝負日程
第1局 10月11日(水) 愛知県豊田市「ホテルフォレスタ 」
第2局 10月27日(金) 北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」
第3局 11月24日(金) 福岡県宗像市「宗像ユリックス」
第4局 12月11日(月) 兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ 」
第5局 12月20日(水) 徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」
天元戦挑戦者決定戦は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。