井山裕太王座に余正麒七段が挑戦する第64期王座戦挑戦手合五番勝負【主催:日本経済新聞社】の第2局が11月7日(月)に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われた。
結果は、井山王座が余七段に169手まで黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ開幕2連勝となった。
終局時刻は18時13分。持ち時間各3時間のうち、残り時間は黒番の井山が2分、白番の余が1分だった。
第3局は11月18日(金)に宮城県仙台市「茶寮宗園」で行われる。
両対局者のコメント
井山「景気良く打っていましたが、中央は全然わからなくて実戦はうまくサバかれた感じです。(白74の)マゲからの(白78)のツケが厳しくて、まずくしたかと思っていました。正しく打たれたらツブれそうです。上辺の黒一団がシノぐことができて少しいけるかと思いました。名人戦の後の対局ということで(名人失冠は)もちろんちょっと残念ではありましたが今の自分からしたら良く頑張ってこれました。少し楽にもなれましたが第3局以降も1局勝つことは非常にたいへんなので精一杯頑張ります。」
余「3局目以降もいつも通りの平常心で頑張ります。」
第64期王座戦挑戦手合五番勝負第2局 終局図
黒:井山裕太王座 白:余正麒七段 黒番中押し勝ち幽玄の間解説:蘇耀国九段
この対局は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。