正岡子規が囲碁殿堂入り(第14回囲碁殿堂表彰)


 10月24日、日本棋院において「囲碁殿堂表彰委員会」が開催され、第14回囲碁殿堂入りとして、正岡子規1名が選ばれました。
 有識者、マスコミ関係者、日本棋院役員、棋士で構成された表彰委員会委員の内、出席された8名により、事前にノミネートされた候補者の中から投票により選出されました。
 囲碁殿堂入りを果たした正岡子規に対しては、顕彰レリーフを制作し、日本棋院会館地下一階の「囲碁殿堂資料館」にて展示を行う予定です。


1.囲碁殿堂入り決定者の経歴と選考理由
正岡子規(まさおか しき)
1867(慶応3)年-1902(明治35)年 伊予国(愛媛県)出身
歌人、俳人。評論、随筆など活躍は多方面に渡り、近代俳句と短歌を確立したことで知られる。子規といえば野球との関連が知られているが、囲碁にも造詣が深く、多くの漢詩、俳句、随筆等に囲碁に関係する作品を残している。その内容が評価されたことに加え、今年生誕150年を迎えて注目されている事もあり、表彰委員の票を集めた。
  • 代表句 碁に負けて忍ぶ恋路や春の雨
     真中に碁盤据ゑたる毛布かな
     淋しげに柿食ふは碁を知らざらん

2.今回のノミネート者(敬称略)
井上道節因碩、本因坊道知、本因坊察元、正岡子規、正力松太郎、高川格、坂田栄男、趙 南哲、藤沢秀行

3.過去の殿堂入り
第1回特別創設記念表彰 徳川家康 、 本因坊算砂 、 本因坊道策 、 本因坊秀策
第2回特別創設記念表彰 本因坊丈和
第3回表彰 本因坊秀和 、 大倉喜七郎
第4回表彰 本因坊秀甫
第5回表彰 本因坊秀栄 、 本因坊秀哉
第6回表彰 瀬越憲作
第7回表彰 木谷實
第8回表彰 岩本薫
第9回表彰 安井算哲 ( 渋川春海 ) 、 陳毅
第10回表彰 喜多文子
第11回表彰 橋本宇太郎
第12回表彰 呉清源
第13回表彰 寛蓮、井上幻庵因碩

この件に関する問い合わせ先

日本棋院囲碁殿堂資料館 : 03-3288-8601