新版 基本布石事典 (下巻)

新版 基本布石事典 (下巻)

書籍定価2,640円(税込)

発売日
2008年8月 1日
著者
依田紀基

B6判/ 528頁

新版 基本布石事典 (下巻)(星、小目、その他)

 下巻では黒の「星」「小目」「その他」の布石を取り上げた。
 第1章の「星」は、二つの考え方がある。宇宙流といわれる武宮正樹九段のように、二連星から三連星に発展させ、大模様の碁に持っていく考え方。模様の碁に持っていくには、星は最も有効である。次に、呉清源先生のように、隅を星の一手で済ませ、足早に辺に展開する考え方で、スピード重視の星である。ただし、三々が空いているので、当然ながら地の甘さは否めない。したがって、厚みと実利のバランスを考慮に入れることが肝要である。
 第2章の「小目」は、昭和年代に多用されていたが、当時に比べ近年は出番がやや少なくなってきている。小目は実利に就きやすく、また戦闘力もあり、変化が多い布石になる公算が高い。したがって、特に局面にマッチした定石選択、局面の展開を広く考えるのが要諦である。
 第3章の「目外し、高目」の布石は、現在は特殊な布石といえる。

目次・索引【下巻】星、小目、その他

第1章 星(平行・タスキ)
第1型 ― 第16型
第2章 小目(平行・タスキ)
第1型 ― 第35型
第3章 目外し・高目他
第1型 ― 第10型