日本代表選手のプロフィール
◆ 菊池 康郎(きくち やすろう) |
|
1929(昭和4)年8月20日生まれ、75歳。東京都出身。 3歳で囲碁を覚える。昭和26年、第1回大学リーグ戦10連勝で個人優勝し、専修大学4年時には『囲碁』プロアマ二子局で、トッププロ相手に10連勝。昭和32年アマ本因坊戦初優勝。以来、第14回世界アマチュア選手権優勝、アマチュア本因坊13回、アマチュア名人9回のタイトルを獲得。昭和36年初めて中国を訪れ、以降、中国をはじめ、国際交流に力を尽くす。 一昨年の「阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦」では、トッププロの柳時熏七段(当時)と対戦。近代碁の歴史上、初めてトッププロと対等の条件で勝利するという偉業を成し遂げた、アマチュア碁界の重鎮。これまで前・棋聖の山下敬吾九段ら18人のプロ棋士を育て、「プロを指導するアマ」という珍しい存在でもある。 現在は、囲碁道場「緑星囲碁学園」代表、国際囲碁友好会理事長、全国子ども囲碁普及会代表として、国内外を問わず後進の育成、囲碁の普及に務めている。 「JAL杯世界アマ囲碁戦」には過去4度出場し、第7回、第24回大会三位、第8回大会二位、そして第14回大会では見事優勝を果たしている。昨年10月に行われた日本代表決定戦では、前回大会の代表・中園清三氏に勝利。自身の持つ本棋戦最年長優勝記録を塗り替え、二期ぶり五度目の日本代表を決めた。「世界大会では中国や韓国の若い代表選手が相手なので、『とてもじゃないけど』の気分。でも、おじいちゃんでも頑張れるのが囲碁だと、世界に知らせたい」と、13年ぶり二度目のアマチュア世界一のタイトルを目指す。 |