結ちゃんの「囲碁トピックス」

更新(10/12)
鈴木リーグ初白星<女流名人戦リーグ>

小山残留に黄ランプ・・・

謝依旻女流名人への挑戦権をかけた戦いが着々と進行している。七月に始まった女流名人戦リーグは十月で四ラウンド目。七日には日本棋院七階のイス席で、小山栄美六段―鈴木歩五段の一戦が行われた。

小山一勝二敗、鈴木二敗とともに出だしは振るわない。挑戦に望みをつなぐためにはこれ以上ひとつも負けられない。二人の対戦成績は小山四勝―鈴木三勝で本局が八度目の対戦である。

隣の席では碁聖戦本戦入りをかけた一局、二十五世本因坊治勲―小林光一九段戦が行われていた。これが百二十八回目の対戦で、治勲が勝って六十五勝六十三敗とリード。永遠に続くだろうライバル対決だ。

さて小山―鈴木戦。先番の鈴木が積極的な仕掛けで模様を張って局面をリードし、小山がこれにじっとついていく展開。中盤で黒の鈴木に失着があり、白の小山は乱戦に引きずり込むことに成功する。最終盤になって小山がミスしたため五目半差になったが、細かい勝負だった。

鈴木は初白星をあげ先団をうかがう。一方の小山は三敗目。厳しい戦いが続く。
(『週刊碁』2010年10月18日号より抜粋)