結ちゃんの「囲碁トピックス」

更新(10/12)
小林(覚)、好スタート<本因坊リーグ>

張栩に快勝

山下道吾本因坊への挑戦者を決める第六十六期本因坊戦リーグが、七日、日本棋院での張栩棋聖―小林覚九段戦で開幕した。

今期リーグの本因坊を含めた残留組は、平成四天王プラス井山裕太名人の、現碁界を代表する最強メンバー。ここに新参加の王立誠九段、小林覚九段、趙善津九段、瀬戸大樹七段が加わった。来年の四月まで、熱い挑戦レースを繰り広げることになる。

四期ぶり通算四期目のリーグとなった小林覚(51)が連続十一期目(本因坊二期を含む)の張栩(30)を破って好スタートを切った。

 小林の中国流に対して張がカカって行き、そこから熾烈な駆け引きが繰り広げられた。黒が全体の白の眼形を脅かす進行となり、小林も「まだまだ難しい」と思いながらも、一連のワカレでは好感触を得たようだ。

 張の苦境を物語るように、早打ちの張にしては白百手目から秒読みに。小林はこの時点まだ一時間余を残していた。

小林逃げ切り快勝。266手完、黒四目半勝ち。終局は午後7時41分。
(『週刊碁』2010年10月18日号より抜粋)