棋士が選んだこの一手

大竹英雄が選んだこの一手

対局日 1978年11月1日
棋戦名 第3期名人戦第6局 総譜はこちら
対局者
(段位は当時)
黒 大竹英雄碁聖
白 林海峯名人


< テーマ図(黒番) >
 今から40年以上前に私と林海峰名人(当時)が対局した名人戦です。テーマ図は私の3勝2敗で迎えた第6局の序盤戦。次の一手はある棋士に褒められたことで記憶に残った一手です。
  • < 1図 >
     黒1のケイマが私が選んだ「この一手」です。部分で見れば何の変哲もないごく普通の手ですが、呉清源先生がこの手を見て「いい手だったね」と局後に称賛してくださったのです。左下を定石の途中で手抜いて(定石は黒a)右下を打った大局観を評価してくれたのでしょう。呉先生に褒めてもらえる経験はほとんどなかったので、とても嬉しかったのを覚えています。
  • < 2図 >
     その後の実戦の進行です。黒5まで黒▲は軽く見て右辺を理想的な形にすることができました。

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