棋士が選んだこの一手
林漢傑が選んだこの一手
対局日
2011年2月25日
棋戦名
第35期棋聖戦七番勝負第5局 総譜は
こちら
対局者
(段位は当時)
黒 井山裕太名人
白 張栩棋聖
< テーマ図(白番) >
絶対王者の張棋聖に王者交代を狙う井山名人が挑戦する注目のシリーズ。対戦成績2-2で迎えた天王山の一局、本局を勝った方が棋聖に大きく近づく大事な一局で、中盤の終わりまでは井山名人の名局でした。黒1と打たれた場面では井山さんの勝勢と言っても過言ではなかったと思います。
< 1図 >
私の記憶が正しければ、ここで張棋聖は2時間位の長考をされ、黒が一番対応しにくい白1のツケを捻りだし、最終的に逆転勝利を収めます。その時の長考する鬼気迫る姿、またその後の逆転に至るまでの内容、これが命を削ってまで勝ちにこだわる真の勝負師の姿なんだ! と、今でも強く心に残っています。
< 2図 >
黒2以下は実戦の進行です。白5、7が強手で11まで中央の黒7子をもぎ取り、一気に差を縮めました。
< 3図 >
2図の黒4で1、3と平凡に受けるのは白6まで全体の生きが怪しくなります。
総譜は
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