棋士が選んだこの一手
王銘琬が選んだこの一手
対局日
2003年4月3日
棋戦名
第58期本因坊戦リーグ 総譜は
こちら
対局者
(段位は当時)
黒 王銘琬王座
白 林海峯名誉天元
王銘琬王座
VS
林海峯名誉天元
< テーマ図(黒番) >
約20年前の本因坊戦リーグで林海峯名誉天元と対局した時の碁を取り上げました。
黒7の二間ジマリは今でこそ普通に打たれていますが、当時は地に甘いとされ、好んで使う棋士はほとんどいませんでした。
白が16、18と隅を守り黒に手番が回ってきました。
< 1図 >
ここで私は黒1と打ちました。このような手法はそれまであまり打たれたことがありませんでしたが、自分らしく打ってみようと決断しました。
< 2図 >
その後の実戦進行です。白を迎え入れ、攻めながら局面を作っていく構想です。
AIから見れば賛成できないようですが、当時の私の囲碁観を分かりやすく表現できた一手だと思います。
尊敬する林先生を相手にその手が打てて、いまでも悔いはありません。
総譜は
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