高尾紳路天元が25日、東京都千代田区の日本棋院市ヶ谷本院で行われた第40期名人戦リーグで山下敬吾九段と対戦し、黒番半目勝ちをおさめました。これで高尾天元は日本棋院史上21人目の公式戦通算900勝達成となりました(385敗2持碁1無勝負)。
これにより高尾天元は
・38歳1ヶ月での達成となり史上最年少記録
(2位は二十五世本因坊治勲の39歳9ヶ月)
・入段から23年8ヶ月での達成となり史上最短期間
(2位は依田紀基九段の27年2ヶ月)
・達成時勝率 .700となり史上1位
(2位は小林覚九段の .682)
勝率7割超(7割0分0厘3毛8糸)での900勝到達も史上初となりました。
・初勝利
平成3年4月3日
大手合 佐野貴詔二段に黒番中押し勝ち
・通算勝数第1位は
二十五世本因坊治勲の1443勝
平成8年、新人王戦優勝で初タイトル。172勝目。
平成17年、初の本因坊リーグ入りから一気に本因坊奪取。582勝目。
平成18年、名人戦も初のリーグ入りから初挑戦、そして名人奪取。
史上6人目の名人・本因坊となったことを伝える週刊碁紙面。627勝目。
平成19年、本因坊3連覇を達成。642勝目。就位式で師の藤沢秀行名誉棋聖が高尾の号「本因坊秀紳」を紹介した。
平成26年4月、十段を奪取し5年ぶりの七大タイトル獲得。877勝目。
平成26年12月、記憶に新しい天元奪取で二冠に。899勝目。
平成26年12月25日。通算900勝達成。
息づまる半目勝負を制して名人リーグ白星スタート。半目勝ちは通算39回目。