上記七つの主要タイトル戦を七大タイトルという。
これまで各時代に最強といわれた棋士たちが複数のタイトルを同時に保持したが、井山の六冠以前は張栩九段の五冠達成が最多だった。囲碁界にはオフシーズンが無く、1年を通して好調を維持しつつ、ライバルに勝ち続けていくのは並大抵のことではない。
最後の砦となった十段戦を前に井山は「今回逃すとチャンスはもうないかもしれないが(十段戦が)非常に楽しみという思いが強い。七冠は『究極の目標』ですが、応援してくださる方々、自分の打つ一手一手に一喜一憂してくださる方々のためにも情けない碁は打てません。思い切って戦いたい」と語った。
そして井山は『究極の目標』を達成した。