本因坊文裕(井山裕太九段)に山下敬吾九段が挑戦する第73期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催: 毎日新聞社】の第3局が6月2、3日(土、日)に秋田県能代市の「旧料亭金勇」で行われた。
結果は244手までで、井山が白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝1敗とした。終局は19時34分、持時間8時間のうち残り時間は両者ともに2分だった。
第4局は12、13日(火、水)に大阪府吹田市の「ホテル阪急エキスポパーク」で行われる。
両対局者のコメント
本因坊文裕「29にぶつかられた時はやれるのかなと打ってましたが、できあがった形は白も容易ではなくて形勢判断がよくできない中で打ってました。封じ手は非常に厳しい打ち方でこちらを頑張られると白も自信は無いと思ってました。左辺に打った手が遊んでいたかもしれないのですけれど、どう打てばいいのかわからなかった。黒に左上かかられて開かれた時は自信が無かった。実戦は中央黒に食いついていけるような展開になったので流れが来たかなと思いました。次もこれまでどおり気持ちを新たに臨みたい」
山下九段「実戦の進行に少し誤算があって、誤算があったなりに難しいかなと思っていましたが自信はありませんでした。判断ができていなかったので四隅と地で頑張ろうかなと思っていたのですがまずかったかもしれない。明確に良くなったところは無かったですし、しょうがないです。切り替えてまた思いっきりぶつかって行きたいと思います」
第73期本因坊戦第3局終局図
白:本因坊文裕 黒:山下敬吾九段
(幽玄の間解説:鈴木伸二七段)
現地陣営
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