第21期ドコモ杯女流棋聖就位式が、初夏を思わせる陽気の3月28日東京都文京区の「東京ドームホテル」で行われた。
緊張した趣で上野愛咲美女流棋聖が赤い着物で入場すると、会場を埋め尽くした参加者から拍手が送られた。
まずは、主催の株式会社NTTドコモの代表取締役社長の吉澤和弘様から、「初タイトルで、16歳3月という女流棋聖最年少記録を打ち立てた上野女流棋聖に、若い人のパワーを感じる」と祝辞が寄せられた。
日本棋院團理事長のあいさつの後、来賓を代表して、今回は祝辞を述べる側に回った井山裕太七冠が、「自分のペース守って世界戦でも活躍してほしい」と祝辞を述べた。
続いて、いつもは厳しい師匠の藤澤一就八段が満面の笑みで花束を贈った。
謝辞に立った上野女流棋聖は、関係者に感謝の気持ちを述べた後、「今回は、前回の反省から、自分らしく伸び伸びと打つことを心がけた」棋戦を振り返り、さらには、「世界戦でも、皆さんを驚かせるような結果を出したい」と今後の抱負を述べた。
この後、高尾紳路九段の乾杯で懇親会が行われた。