中国主催の女流棋士国際棋戦「第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権」が新型コロナウイルス感染拡大に伴い各国間の移動制限が生じているためネット対局で開幕した。
日本からは上野愛咲美三段、藤沢里菜四段(シード)、 鈴木歩七段、謝依旻六段、が出場する。
27日(日)に1回戦8局が行われ、日本選手では上野が王爽四段(中国)に、鈴木が金恩持初段(韓国)にそれぞれ勝利し2回戦に進出した。28日(月)にシード選手が加わり2回戦8局が行われる。謝は残念ながら敗退した。
この対局の模様は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で手順ライブ中継いたします。
9月27日(日)1回戦結果(左勝者、△黒番)
上野愛咲美三段(日本)- △王爽四段(中国)
△鈴木歩七段(日本) - 金恩持初段(韓国)
呉依銘二段(中国) - △謝依旻六段(日本)
黒嘉嘉七段(中華台北)- △Dina Burdakovaアマ五段 ロシア
楊子萱四段(中華台北)- △豊雲九段(北米)
金彩瑛六段(韓国)- △潘陽三段(中国)
李赫五段(中国) - △殷明明初段(北米)
呉政娥四段(韓国)- △Ariane Ougierアマ五段(フランス)
終局後のコメント
- 上野愛咲美三段
- 「最後のほうがよくわからなかった。ちゃんと打てば白いい図があったように思うが形勢は不明だった。しのぐ展開でなにか不思議な感じだった。(王爽四段の印象は)力強いイメージはあったがよくわからない。(2回戦への意気込み)今日の対局中にバナナを初めて食べたがよい感じだったので明日もバナナを食べようかなと。(ネット対局は)グロービス杯で経験した。違和感はなかった。ネット碁をよく打つが普段通り打てた。(2回戦誰と打ってみたいか)崔精です」
- 鈴木歩七段
- 「昨晩対戦相手がわかってから(夫の)漢傑さんが相手の碁を調べてくれた。今朝1パターンだけ布石を決めておいた。それが29手目までの実戦だった。相手がパンチがあると聞いていたのでそのおかげで序盤を互角とすることができた。(2回戦への意気込み)ひとつ勝つことが目標だったので肩の荷がおりた。のびのび固くならないように打ちたい」
- 謝依旻六段
- 「序盤からうまく打たれた。あまりチャンスは無かった。打っているときはそこまで悪いとは思っていなかった。気づいたら形勢が悪くなっていた。(呉依銘二段の印象は)判断も早く、強いという印象。自分の力を出せなかった。言い換えれば相手の強さでもあるが。(ネット対局は)対面対局の感覚とは違ったが碁の内容には関係ないように思う」
9月28日(月)2回戦組合せ
上野愛咲美三段(日本)- 崔精九段(韓国)
藤沢里菜四段(日本) - 李赫五段(中国)
鈴木歩七段(日本) - 於之瑩六段(中国)
王晨星五段(中国) - 呉政娥四段(韓国)
周泓余六段(中国) - 金彩瑛六段(韓国)
芮廼偉九段(中国) - 楊子萱四段 (中華台北)
呉侑珍七段(韓国) - 呉依銘二段(中国)
棋戦概要
- 棋戦名
- 第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権
- 主催
- 中国囲棋協会、福州市人民政府
- 協賛
- 福州市体育局、鼓楼区人民政府、長楽区人民政府、福州市囲碁協会
- 協力
- 日本棋院、韓国棋院、台湾棋院、ヨーロッパ囲碁連盟、アメリカ囲碁協会、福建省囲碁協会
- 優勝賞金
- 50万人民元
対局概要
- 対局日時
- 1回戦9月27日(日)13時対局開始(中国時間12時)
2回戦9月28日(月)13時対局開始(中国時間12時)
3回戦9月29日(火)13時対局開始(中国時間12時) - 対局場所
- 日本棋院東京本院にて、中国サイト「野狐」を使用してのインターネット対局
- 対局方式
- 24名のトーナメント戦
中国ルールコミ7目半
持時間各2時間、秒読み60秒5回 - 抽選
- 1回戦は9月26日(土)に抽選。
出場選手
- 日本代表
-
- 中国代表
- 芮廼偉九段、於之瑩六段、周泓余六段、王晨星五段、李赫五段、陸敏全五段、王爽四段、潘陽三段
- 韓国代表
- 崔精九段、呉侑珍七段、金彩瑛六段、呉政娥四段、金恩持初段
- 中華台北
- 楊子萱四段
- 北米
- 豊雲九段、殷明明初段
- 欧州
- ArianeOugierアマ五段(フランス)、DinaBurdakovaアマ五段(ロシア)
- ワイルドカード
- 黒嘉嘉七段(中華台北)、呉依銘二段(中国)