余正麒、惜しくも勝利逃す【第27回LG杯朝鮮日報棋王戦2回戦】


 24名の棋士が世界一を目指す、第27回LG杯朝鮮日報棋王戦の2回戦1日目が5月31日(月)に行われた。
 日本からはシード枠で芝野虎丸九段余正麒八段と国内予選を勝ち抜いた佐田篤史七段の3名が出場している。
 29日の1回戦で勝ち上がった余は2回戦で韓国の申眞諝九段と対戦した。途中で余が優勢な場面もあったが最後は申に押し切られた。213手完、黒中押し勝ち。
 6月1日には日本勢で残る1人、芝野虎丸九段がベスト8入りをかけて中華台北の王元均九段戦と対戦する。
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、各国間の移動制限が生じているため、対局はインターネット対局にて行われる。
 対局の模様はインターネット対局サイト「幽玄の間」、YouTube「日本棋院囲碁チャンネル」にて配信します。


優勢な場面もあった余、第20回以来のベスト8入りはならず


現在、世界最強とも言われる申眞諝。勝利をもぎ取った


日本棋院囲碁チャンネルでは柳時熏九段が解説した

2回戦の結果(第1日)

 左側が勝者、△印は先番
△柯潔九段 (中国) 中押し  申旻埈九段 (韓国)
△申眞諝九段(韓国) 中押し △余正麒八段(日本)
 芈昱廷九段(中国) 2目半 △趙晨宇九段(中国)
 丁浩九段(中国) 中押し △金志錫九段(韓国)
 楊鼎新九段(中国) 中押し △朴ジンソル九段(韓国)

1・2回戦組み合わせ

元晟溱九段(韓国) 5/30
6/1
王元均九段(中華台北)
芝野虎丸九段(日本)
申旻埈九段(韓国) 5/29
5/31
時越九段(中国)
柯潔九段(中国)
朴鍵昊六段 (韓国) 5/29
5/31
趙晨宇九段 (中国)
芈昱廷九段(中国)
金志錫九段(韓国) 5/29
5/31
辜梓豪九段(中国)
丁浩九段(中国)
姜東潤九段(韓国) 5/30
6/1
趙漢乗九段(韓国)
朴廷桓九段(韓国)
金明訓八段(韓国) 5/30
6/1
偰玹準七段 (韓国)
卞相壹九段(韓国)
余正麒八段(日本) 5/29
5/31
朴河旼九段 (韓国)
申眞諝九段(韓国)
佐田篤史七段(日本) 5/29
5/31
朴ジンソル九段(韓国)
楊鼎新九段(中国)

棋戦概要

棋戦名
第27回LG杯朝鮮日報棋王戦
主催
朝鮮日報
主管
韓国棋院
協賛
LG
優勝賞金
3億ウォン

対局概要

対局日時
5月29日(日)・30日(月)1回戦
5月31日(火)・6月1日(水)2回戦
すべて10時(日本時間)対局開始
対局場所
日本棋院東京本院6階においてインターネット対局
対局方式
24名によるトーナメント戦(準決勝までトーナメント、決勝は3番勝負)
コミ6目半、持ち時間各3時間、40秒の秒読み5回

出場棋士

前期シード
申眞諝九段(第26回優勝・韓国)、楊鼎新九段(第26回準優勝・中国)
日本
韓国
朴廷桓九段、卞相壹九段、申旻埈九段、金明訓八段、趙漢乗九段、元晟溱九段、金志錫九段、朴ジンソル九段、偰玹準七段、朴河旼九段、朴鍵昊六段
中国
柯潔九段、芈昱廷九段、時越九段、趙晨宇九段、辜梓豪九段、丁浩九段
中華台北
王元均九段
ワイルドカード
姜東潤九段(韓国)