4連覇を目指す藤沢里菜女流名人に上野愛咲美女流二冠(女流棋聖・扇興杯女流最強位)が挑戦する
博多・カマチ杯第32期女流名人戦(特別協賛:一般社団法人巨樹の会/
協賛:株式会社トータルメディカルサービス、コニカミノルタジャパン株式会社)
挑戦手合三番勝負第2局が4月16日(金)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、藤沢が216手までで白番中押し勝ちをおさめ2連勝でタイトルを防衛、女流名人位4連覇を達成した。
終局時刻は17時21分、残り時間は黒番の上野が1分、白番の藤沢が3分だった。上野の女流名人獲得はならなかった。
対局については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、
およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
終局後のコメント
- 藤沢里菜女流名人
- 「序盤から各所で判断できていなかった。終始判断が難しい碁だと思っていた。白122からの上辺の場面ではもっと良い手があったかもしれないが、実戦でも少し得をできたので、ちょっと残るかなと。 (2年振りの女流名人戦となったが)今回の女流名人戦はリーグ戦から開催して頂いて、感謝している。女流名人戦は昔から出ていた棋戦なので、防衛できて光栄。(4連覇について)厳しい勝負ばかりで、連覇が続いているのは運がいいなと思います」
- 上野愛咲美女流棋聖
- 「白に地を稼がれて嫌な感じがしていて、そこからヨセ勝負に入っていった。ヨセは難しくて里菜先生に強い手を打たれた印象。上辺を手にされて予想以上に差が広がってしまった感じ。 (シリーズを通して)挑戦者になることができて、びっくり。いい碁が打てればいいなと思っていた。1局目、2局目は序盤はまあまあと思っていたけれど、(里菜先生、)強かったなと」
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芝野虎丸二冠(左:王座・十段)と一力遼二冠(右:天元・碁聖)
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陣容
タイトルホルダー | 藤沢里菜女流名人(若鯉杯/女流本因坊/女流名人/女流立葵杯/博多・カマチ杯) |
挑戦者 | 上野愛咲美女流棋聖(女流棋聖/女流最強位) |
立会人 | 小山栄美六段 |
記録 | 豊田裕仁初段、横田日菜乃初段 |
幽玄の間解説 | 李沂修八段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 星合志保三段、芝野虎丸二冠、一力遼二冠、他 |