井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦していた、第39期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】の第7局が3月19、20日新潟県南魚沼市の「龍言」で行われた。
結果は216手までで黒番の井山が5目半勝ちをおさめ、3連勝3連敗1勝でタイトルを防衛した。これで井山は28個目のタイトル獲得となり、棋聖3連覇、名人、本因坊、碁聖の4冠を維持した。
終局は19時7分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の井山が2分、白番の山下が6分だった。
両対局者のコメント
井山棋聖
「中央が割りと大きくまとまり、左上三々に入れた段階では地合で有利かと思いました。1局目と3局目では結果が逆でもおかしくなかったので運が良かったです。最終局に臨むにあたり、余計なことは考えず納得のいく碁を打つように心がけました。最終局は精一杯戦えてよかったと思います」
山下九段
「錯覚があり、序盤で悪くしすぎました。最終局まではこれましたが、本局の内容に悔いが残ります」
棋聖戦第7局終局の場面
黒:井山裕太棋聖 白:山下敬吾九段 黒5目半勝ち
(幽玄の間解説:溝上知親九段)
棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。
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