中国主催の女流棋士国際棋戦「第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権」が新型コロナウイルス感染拡大に伴い各国間の移動制限が生じているためネット対局で開幕した。
日本からは上野愛咲美三段、藤沢里菜四段(シード)、 鈴木歩七段、謝依旻六段、が出場した。
29日(火)に準々決勝4局が行われ、日本選手ではただひとり準々決勝に進んでいた上野が中国の王晨星五段と対戦したが残念ながら敗退した。
準決勝は11月30日、決勝は、12月2、3、4日に行われる。
この対局の模様は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で手順ライブ中継いたしました。
9月29日(火)準々決勝結果(左勝者、△黒番)
△王晨星五段(中国) 中押し 上野愛咲美三段
周泓余六段(中国) 中押し △呉侑珍七段(韓国)
於之瑩六段(中国) 中押し △陸敏全五段(中国)
△芮廼偉九段(中国) 9目半 李赫五段(中国)
終局後のコメント
- 上野愛咲美三段
- 「序盤は難しそうだった。中盤であきらかにおかしい手(58手目)を打って苦しくなってしまった。終盤大石を責められてしまい気づいたら形勢が悪くなっていた。 (相手の王晨星五段は)強かった。バナナは2本食べた。(3本目の頃は)形勢が絶望的だった。家で食べます。 (このシリーズを振り返って)練習でも打ったことのない初手合の方々。強い方々でうれしかった。1回戦、2回戦勝てたのはうれしかったが3回戦が不本意だった。 2局目は満足だった。崔精さんに勝てたし地合勝負で勝てたのも自信になる気がする」
準決勝組合せ
於之瑩六段(中国) - 王晨星五段(中国)
芮廼偉九段(中国) - 周泓余六段(中国)
棋戦概要
- 棋戦名
- 第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権
- 主催
- 中国囲棋協会、福州市人民政府
- 協賛
- 福州市体育局、鼓楼区人民政府、長楽区人民政府、福州市囲碁協会
- 協力
- 日本棋院、韓国棋院、台湾棋院、ヨーロッパ囲碁連盟、アメリカ囲碁協会、福建省囲碁協会
- 優勝賞金
- 50万人民元
対局概要
- 対局日時
- 1回戦9月27日(日)13時対局開始(中国時間12時)
2回戦9月28日(月)13時対局開始(中国時間12時)
3回戦9月29日(火)13時対局開始(中国時間12時) - 対局場所
- 日本棋院東京本院にてインターネット対局
- 対局方式
- 24名のトーナメント戦
中国ルールコミ7目半
持時間各2時間、秒読み60秒5回 - 抽選
- 前日に抽選
出場選手
- 日本代表
-
- 中国代表
- 芮廼偉九段、於之瑩六段、周泓余六段、王晨星五段、李赫五段、陸敏全五段、王爽四段、潘陽三段
- 韓国代表
- 崔精九段、呉侑珍七段、金彩瑛六段、呉政娥四段、金恩持初段
- 中華台北
- 楊子萱四段
- 北米
- 豊雲九段、殷明明初段
- 欧州
- ArianeOugierアマ五段(フランス)、DinaBurdakovaアマ五段(ロシア)
- ワイルドカード
- 黒嘉嘉七段(中華台北)、呉依銘二段(中国)