棋聖戦挑戦者決定システムが一新―第40期より



 棋聖戦の挑戦者決定システムが第40期から一新されることになった。
 これまでの予選、リーグ戦、挑戦者決定戦の方式を大きく変え、碁界初の4段階リーグを実施しさらにリーグ優勝者などによるパラマス戦で挑戦者を決定する。
 新システムの全体像は1図の通り。
 上から順にSリーグ(6人)、Aリーグ(8人)、Bリーグ(1と2各8人、計16人)、Cリーグ(32人)、予選(約400人)となっており、それぞれのリーグ優勝者とSの準優勝者を加えた5人が2図のパラマス戦を戦い、挑戦者を決める。
 S、A、Bは総当たりリーグ戦で優勝を争う(B1とB2の優勝者はプレーオフを戦い、Bの優勝者を決める)。Cは原則5回戦を行い、5連勝した棋士が優勝、3敗した棋士は陥落が決まり対局終了となる。
 挑戦者を決めるパラマス戦決勝はSリーグ優勝者がアドバンテージ1勝の変則3番勝負となる。
 また、1図の通りリーグ間の昇降格人数も多く、新システムは目の離せない制度となっている(Bから挑戦者が出た場合、Sの陥落者が一人、Cから挑戦者が出た場合はS、Aの陥落者が一人ずつ増える)。
 第40期リーグ出場棋士はSからAの6位までは39期棋聖戦A・Bリーグの出場棋士が成績順に並び、Aの残る2人とB1、B2は、過去3年間の棋聖戦の成績順に選ばれた。
 Cの32人は約400人が参加する予選トーナメントを行って決める。
 さらに、新たな試みとして予選トーナメントにはアマチュア枠が設けられ、ネット棋聖戦の成績優秀者4人が予選に出場する。
 第40期は12月11日から始まる。

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 第40期棋聖戦 リーグ戦出場者
第39期棋聖(1名)    
井山 裕太棋聖
山下 敬吾九段
 

Sリーグ出場者(棋聖、リーグ6名)

Aリーグ出場者(8名)
リーグ内序列 棋士名
1位  挑戦手合敗者
2位  村川 大介七段
3位  高尾 紳路十段
4位  依田 紀基九段
5位  山城  宏九段
6位  小林  覚九段
リーグ内序列 棋士名
1位  河野  臨九段
2位  結城  聡九段
3位  羽根 直樹九段
4位  二十五世本因坊治勲
5位  一力  遼七段
6位  張  豊猷八段
7位  張  栩九段
8位  溝上 知親九段

Bリーグ1組出場者(8名)

Bリーグ2組出場者(8名)
リーグ内序列 棋士名
1位  柳  時熏九段
2位  淡路 修三九段
3位  瀬戸 大樹七段
4位  鶴山 淳志七段
5位  黄  翊祖八段
6位  坂井 秀至八段
7位  林  漢傑七段
8位  河  英一五段
リーグ内序列 棋士名
1位  王 銘エン九段
2位  清成 哲也九段
3位  金  秀俊八段
4位  志田 達哉七段
5位  鈴木 嘉倫七段
6位  山田規三生九段
7位  蘇  耀国九段
8位  苑田 勇一九段