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女流最高位の棋戦、女流本因坊戦の連覇および通算5期を目指す藤沢里菜女流本因坊に星合志保三段が挑戦する
第40期女流本因坊戦 挑戦手合五番勝負第3局(主催:共同通信社・日本棋院/
協賛:JA共済連、共栄火災/
協力:関西棋院)が22日(金)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、
藤沢が190手までで白番中押し勝ちをおさめシリーズ成績3勝0敗、4度目の防衛戦で初めて防衛を果たし2連覇&通算5期を達成した。
終局時刻は17時35分。持ち時間4時間のうち残り時間は黒番の星合が1分、白番の藤沢が51分だった。
藤沢は、女流名人・女流立葵杯・扇興杯・博多・カマチ杯とあわせ女流5冠を堅持した。(※博多・カマチ杯は2021年10月末まで)
星合の挑戦手合初勝利、初タイトル獲得はならなかった。
対局の模様については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、
およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、共同通信社加盟各紙の観戦記、
毎週月曜日発売の「週刊碁」、毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
コメント
- 藤沢里菜女流本因坊
- 「序盤から左上でコウが発生して解消した時はまずまずなのかなと思ってたんですけど、 厳しく来られて打ち進めていくうちに自信が無くなって昼食休憩の時もあまり自信が無かったです。 下辺の黒地がまとまってしまって判断が難しくて。真ん中の戦いが落ち着いた辺りでは、細かい長期戦になりそうと思っていました。 99のアテコミが厳しくてそこで打つ手がわからなくなってしまって、実戦の手段では悪かったです。 105と抜かれて中央の空間に黒地がすごいついてしまって形勢まずいかなと思っていました。 普通に打つんじゃ悪いなと思って勝負手で右下を打ったんですけど、白から打っても生きれない形なので自信なかったです。 152とコスんで取った時に形勢良くなったかなと思いました。 1局目から負けの碁で今日も苦しい碁だったので、結果としては嬉しいですがまだまだ未熟なところが多いかなと思いました」
- 星合志保三段
- 「最初ちょっと甘いかなと左下飛んでカタツいて。あまり自信のない立ち上がりだったんですけど、中央で戦いが起きて難しくなったかなと思いました。 厚みをとる展開は無意識でちょっとそういう棋風もあるので自然となった感じです。 111と曲がった辺りで、左辺どうなるかわかんないですし空間も多いので自信があったわけではないですが、ちょっと黒も手厚くなったかなと感じてはいました。 右下は結構最初から考えてはいたんですけどちゃんと読み切れてなくて簡単に手にされてしまったので、秒読みだったこともありますが、 もうちょっとしっかり警戒しないといけなかった。137のコスミ自体があんまり良い手ではなかった、 狙って打ったが何もなくてこっちにホウリコんでも遠いコウなので、コスんでからは白に正しく応手された気がします。 五番勝負で最後まで打ちたかったんですけど(46秒言葉に詰まる)藤沢さんと盤を挟めてすごい勉強になりましたし、 実力はもちろんのこと時間の使い方とか冷静さとかいろいろ学ぶことが多くて今後に繋げられたらいいなと思います」
第40期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第3局 終局図
黒:星合志保三段 白:藤沢里菜女流本因坊
第3局陣容
タイトルホルダー | 藤沢里菜女流本因坊(女流名人、女流立葵杯、女流最強、博多・カマチ杯) |
挑戦者 | 星合志保三段 |
立会人 | 小林泉美七段 |
新聞解説 | 林漢傑八段 |
記録 | 豊田裕仁初段、徐文燕初段 |
幽玄の間解説 | 安斎伸彰七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 林漢傑八段、他 |