井山裕太棋聖に一力遼八段が挑戦する第42期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】の第4局が2月15、16日(木、金)に岩手県大船渡市の「大船渡市民文化会館」に行われた。
結果は177手まで黒番の井山が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績4勝0敗でタイトル防衛を決めた。終局は18時26分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の井山が10分、白番の一力が8分だった。
井山棋聖は6連覇を達成。名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段とあわせて七冠を堅持した。
両対局者のコメント
井山棋聖「封じ手の辺りでちょっとよく分からなかったが、その前が無理気味でやりすぎているのかもしれない。ハネ(14の七)からもっていったが、トバれてそんなにうまくいっている感じもしないので、その辺はあまり自信がなかった。
(六連覇を決めた感想は?)1つ1つの積み重ねでここまで来れたことは非常にうれしいというか、よくできたなというところもあるが、内容的には非常にきびしい戦いでしたので、運がよかったと思います」
一力八段「この碁に関しては、封じ手の辺りは少し悪いかなと思っていた。難しい場面もあったが、(左下では)実戦よりいい図があったと思う。2局目以降はあまりいいところがなかった。
(井山七冠に3棋戦連続で挑戦して)苦しい碁が多かったが何局か勝てる碁もあったので、そこを勝ちきれないようでは、ちょっと勝負にならなかった感じです」
対局の詳細については読売新聞の報道と観戦記、週刊碁と月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。
第42期棋聖戦第4局終局図
黒:井山裕太棋聖 白:一力遼八段
現地陣営
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