井山の先番で開幕【第43期天元戦挑戦手合五番勝負第1局】


第43期天元戦挑戦手合五番勝負(主催・新聞三社連合)の第1局が10月11日(水)に愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」で開幕した。顔合わせは、昨年と同じく井山裕太天元一力遼七段が挑戦となった。

対局は9時から井山天元の先番で始まった。持ち時間は各3時間、5分前から1分の秒読みとなる。井山が六冠の貫禄を見せるのか、王座戦でも挑戦を決め、勢いに乗る一力が奪取するのか注目の今シリーズ、ぜひご注目ください。

詳細は、主催の新聞三社連合の新聞社の報道と観戦記(掲載紙はこちら)、天元戦特設サイト週刊碁月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。

前夜祭のコメント

井山天元「豊田市は初めて来ました。昨年に引き続き今期も一力さんとの対戦になりました。今、最も充実している強い挑戦者と思っています。天元戦と平行して行われる王座戦でも対戦しますし、年明けからの棋聖戦でも一番近いところにいます。顔も見たくない相手にならないように、明日の第1局を頑張りたい」

一力七段「豊田市は初めて来ました。愛知といえば今年は藤井聡太さんの活躍が目立った年になりました。藤井さんの活躍で将棋が盛り上がりましたが囲碁界は忘れ去られてしまっている感じがあるので、私がどんどんタイトル戦に挑戦していって囲碁界を盛り上げられるように頑張りたい。天元戦の舞台にまた戻ってこれて光栄です。井山天元は非常に厳しい相手ですが、天元・王座と並行して、長いタイトル戦を一局一局精一杯力を出して頑張りたいと思います」

井山の右上星で天元戦挑戦手合が開幕
開幕を前に松平東照宮で握手する
前夜祭で花束を受け取り、笑みがこぼれる
対局場の「ホテルフォレスタ」。閑静な森に囲まれている

天元戦挑戦手合五番勝負は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継(第1局解説:伊田篤史八段)いたします。

現地陣営

立会
彦坂直人九段
現地大盤解説
解説:中根直行九段 聞き手:王景怡三段
記録
卞聞愷二段大竹優二段

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