井山裕太六冠が敗れ七冠遠のく【第53期十段戦本戦準々決勝】11/28


第53期森ビル杯十段戦【主催:産経新聞社】の本戦準々決勝・井山裕太棋聖VS.小林覚九段が28日に大阪市の日本棋院関西総本部で行われた。結果は白番の小林九段が半目勝ちをおさめ、準決勝進出を決めた。

現在七大タイトルのうち六冠(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖)を保持する井山はこれで平成27年3月開幕予定の十段戦挑戦手合五番勝負への挑戦権を失い、平成27年中の七冠独占が無くなった。

十段戦準々決勝
整地して白番小林九段(右)の半目勝ち。井山六冠(左)の七冠挑戦が遠のいた。

井山六冠は平成25年3月に囲碁界史上初の六冠を達成。同年4月に五冠に後退したが、25年10月に再び六冠となり、七冠独占を狙っていた。現在は王座戦(挑戦者・村川大介七段、現在2勝1敗)、天元戦(挑戦者・高尾紳路十段、現在2勝1敗)の防衛戦を戦っている最中で、27年1月からは棋聖戦の防衛戦(挑戦者・山下敬吾九段)を控えている。

小林覚九段は平成7年に棋聖を獲得、同年碁聖獲得。平成25年にはマスターズカップ優勝を飾っている。

【十段戦準々決勝終局の場面】
黒:井山裕太棋聖  白:小林覚九段  白番半目勝ち
十段戦準々決勝終局図

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第一人者として君臨し続ける井山だが来年中の七冠達成は無くなった。七冠への挑戦は現在保持している六冠を防衛し続けたとしても、最短で平成28年春となる。


十段戦準々決勝

半目を残し準決勝進出を決めた小林九段。平成19年の棋聖戦以来の七大タイトル挑戦手合出場まであと2勝に迫った。



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