十段を奪取し史上最年少三冠を獲得した芝野虎丸十段の第58期十段就位式（主催：産経新聞社）が8月21日（金）に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われた。

　最初に主催者を代表して産経新聞社代表取締役社長の飯塚浩彦様より「コロナ禍の影響で第3局が延期された難しいコンディションの中勝たれた。また第4局は劣勢の中大逆転で勝利した」「この後防衛戦が続くと聞いているががんばっていただき、三冠、四冠、五冠とタイトルを獲っていただきたい」と祝辞をいただいた。
　次に日本棋院理事長小林覚からは「十段については名誉十段がいない。できることなら名誉十段を獲って欲しい」と激励の言葉があった。

　最後に謝辞に立った芝野は関係者に感謝の言葉を述べたあと「新型コロナの影響により延期になり（運営は）たいへんだったと思う。その中で対局させていただくことができ楽しかった」「振り返ってみるとトーナメントではうまく打てた碁が多く満足していた」 「挑戦手合では後半の2局では大事なところで大きなミスをしてしまって苦しい時間は長かった」「ただあきらめずに打ったことが良い結果につながったと思う」「手応えや収穫もあったが反省も多かった。これをよい経験としてがんばっていければと思う」と抱負を語った。

十段戦挑戦手合五番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で手順ライブ中継いたしました。
十段戦挑戦手合五番勝負は「日本棋院囲碁チャンネル」で映像ライブ配信いたしました。