初防衛を目指す許家元十段に余正麒八段が挑戦する
大和ハウス杯第60期十段戦(主催:産経新聞社、
日本棋院、関西棋院/特別協賛:大和ハウス工業株式会社)
挑戦手合五番勝負第1局が3月1日(火)に東大阪市 「大阪商業大学」で打たれ、
許が238手までで黒番半目勝ちしシリーズ先勝とした。終局時刻は17時33分、残り時間は両者ともに1分だった。
第2局は3月23日(水)に滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA」で行われる。
対局については「産経新聞」、
「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、
およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については「産経新聞」の観戦記、
毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
終局後のコメント
- 許家元十段
- 「黒番なら今日はある程度はこう打ってみようとは考えていた。白のヒラキ(白28)まではある程度考えていて、次の手はいろんな手があるが実戦は2間で打ってみた。 昼休憩前のツナギ(黒89)はかなり後悔していた。コウを残して先に右下に仕掛けたほうが良かった。実戦のグズミを見ていなくて、簡単に生きられてあまり面白くなかった。 右辺ヨセのときに、トビ(黒163)辺りで正しく打てばいいかと思っていたが、実戦は多分少し損をしたので残せたのは運が良かった。次はもっといい碁を打てたらいいと思う」
- 余正麒八段
- 「(右下の形について)ハザマ以外の手が思いつかなくて、実戦の出来上がりも判断が難しく、あまりやっている気はしなかった。 左辺黒65に出切られた後にもう少しいい打ち方があったはずだが、実戦は黒105まで止められて少し苦しいかと思った。 中盤では悪いと思っていたが、まだこの辺り(中央上部)が広いので、それなりに難しいと思っていた。 (久しぶりのタイトル戦だが)緊張せず普段通りに打てたと思う。次の第2局まで期間があるのでしっかり準備して頑張りたい」
大和ハウス杯第60期十段戦挑戦手合五番勝負第1局 終局図
黒:許家元十段 白:余正麒八段
陣容
タイトルホルダー | 許家元十段 |
挑戦者 | 余正麒八段 |
立会人 | 山田規三生九段 |
新聞解説 | 佐田篤史七段 |
記録 | 村本渉四段・吉川一三段 |
幽玄の間解説 | 安達利昌七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 張豊猷八段・他 |