初防衛を目指す許家元十段に余正麒八段が挑戦する 大和ハウス杯第60期十段戦(主催:産経新聞社、 日本棋院、関西棋院/特別協賛:大和ハウス工業株式会社) 挑戦手合五番勝負第3局が長野県大町市 「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で4月7日(木)で打たれ、黒番の許家元十段が205手までで中押し勝ちとなり、シリーズ3連勝見事防衛を果たした。終局時刻は17時9分、残り時間は両者ともに2分だった。
対局については「産経新聞」、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については「産経新聞」の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
大和ハウス杯第60期十段戦挑戦手合五番勝負第3局 終局図
黒:許家元十段 白:余正麒八段
終局後のコメント
- 許家元十段
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(序盤左下でポイントを上げたのか?)
「白の眼が無い形なので悪くはない。右辺のオオゲイマ(黒49)では、もう少ししっかりトビやケイマや下辺を守るのだったかもしれない。
実戦打ち込まれた後に打つ手も分かっていなかった。一応、実戦中央の白4目が取れて、少し得をしたような気がした」
「右辺のシボられた形がイマイチで、地合いもあまり分かってなかったし、
(上辺の黒石は)マガリ1本を打ってなかったので、実戦は絡まれて逆転されてもおかしくなかった」
「(左辺の)セメドリが無くなって、先手でハネツギ(黒183、185)を打てた時は少し残るような気がした」
「どの碁も難しくてどちらが勝ってもおかしくなかったので、結果的には運が良かった部分もあり、ほっとしている」 - 余正麒八段
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「真ん中2目を取られた時点(黒85)で、はっきりダメかなと思った。最後は一応難しくなったと思ったが、ちょっと残念だった」
「精一杯頑張った結果なので仕方ない。結果的には残念だったが貴重な経験になったので、またここに戻ってこれるように頑張りたい」
陣容
タイトルホルダー | 許家元十段 |
挑戦者 | 余正麒八段 |
立会人 | 彦坂直人九段 |
大盤解説 | 伊田篤史八段 |
聞き手 | 羽根彩夏初段 |
記録 | 高橋真澄四段・西岡正織三段 |
幽玄の間解説 | 小池芳弘七段 |