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3連覇を目指す芝野虎丸王座に井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)が挑戦する 第69期王座戦挑戦手合五番勝負 (主催:日本経済新聞社・日本棋院・関西棋院) 第5局が山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われた。結果は黒番の井山棋聖が161手までで中押し勝ちとし、シリーズ成績3勝2敗で、王座を奪取した。2018年以来の復位となる。
終局時刻は17時9分、残り時間は井山3分、芝野1分だった。
対局の模様は 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説は、日本経済新聞、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
コメント
- 井山裕太棋聖
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最初右上手を抜いた時に出に強くハネ(26)てこられて、経験のない形で実戦の進行も判断もできていなかったんですけど、その後このあたりから仕掛けていった(53,57)のも良かったのかどうか全然わからなくて、その都度判断がよくできていなかったですね。後半、中央の黒と左下方面の黒に寄り付かれる展開ではっきり自信があったわけじゃなかったです。最後もヨセ勝負で打たれてもはっきりとわかってなかったです。(地合いで先行していたように見えたのですが)頑張ってはいるんですがすごく大きな地があるというほどではないので、自分ではよくわかってなかったです。(全体を振り返って)負けた2局は押されている時間が長かったのかなという印象で、勝った碁も紙一重の内容だったと思うので、結果に関しては運が良かったと思います。(五冠達成について)一時三冠まで後退した時は増やしていくのはなかなか大変かなと思っていたので、結果的に増やすことができたのは嬉しく思います。
- 芝野虎丸王座
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右上でハネてから(26)戦いが始まったと思うんですけど、そのハネた手も全然検討があったとかではなかったので、その後本当に形勢判断が難しかったです。白は全部渡れているんですけど黒もそんなに悪くはないと思っていて、中央ここに打った手(122)とかでもう少し厳しい手を探さないといけなかったかもしれないですね。実戦はコスミ(148)を打ってから一気に終わってしまったんですけど、その時点でもそれなりに細かいかなと思っていて、ただちょっと打ち方がよくわからなくて実戦みたいになってしまったのは残念ですけどはっきりいける図は見えなかったですね。(最後は見損じですか)見損じというよりは修正する手が見えなくなってしまって。。(タイトル無冠について)タイトル数は気にならないのですが、また新しい気持ちで頑張りたいと思います。
第5局陣容
タイトルホルダー 芝野虎丸王座 挑戦者 井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖) 立会人 三村智保九段 新聞解説 鶴山淳志八段 記録 大西研也四段、茂呂有紗二段 幽玄の間解説 平田智也七段 日本棋院囲碁チャンネル 平田智也七段、他 日本棋院 書籍・雑誌PR