文裕、連敗脱出 反撃へ【第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局】


 10連覇を目指す本因坊文裕(=井山裕太九段)に芝野虎丸王座が挑戦する 第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負(主催:毎日新聞社、 日本棋院、関西棋院/協賛:大和証券グループ) 第5局が6月21日(月)、22日(火)に長野県松本市 「松本ホテル花月」で打たれ、 文裕が218手までで白番中押し勝ちをおさめシリーズ2勝3敗とした。終局時刻は20時1分。残り時間は両者ともに1分だった。

 芝野がタイトルを奪取するか、文裕がタイとするか注目の第6局は、6月29日(火)、30日(水)に 三重県鳥羽市「戸田家」で打たれる。

 対局については「毎日新聞」、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信 (1日目2日目)、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「毎日新聞」の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

本因坊文裕
「(本局を振り返って)1日目の右下の分かれなど判断が難しかったが、仕掛けていった割にはそんなに戦果があがらなかった。長期戦になるのかなと思っていた。 (封じ手について)選択肢にはあったが、どうこられるかわからなかった。競り合いにはなると予想していた。 (2日目からコウ争いになり)どう決着するかわからなかった。上辺の黒石を大きく取り込めて良くなったのではないかと。 前局まではまずすぎたので、まずそれは返せた。自分の打ちたい手を打っていきたい」
芝野虎丸王座
「1日目は穏やかな展開だったけれど、封じ手の頃からやや大変な形勢と思っていた。 (コウ争いからは)もともと悪いのが少し戻ったかな。その中で上辺にツケていったのが良くなかったかも。 シリーズの成績は気にせずに、集中して打てたらと思う」

第76期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局 終局図

黒:芝野虎丸王座 白:本因坊文裕

(幽玄の間解説:伊田篤史八段
文裕、連敗を止めた!
芝野に「待った」!?
芝野の最年少本因坊獲得はお預け
終局後も熱心な検討が続く
検討にも熱が増す
文裕昼食:天ぷらともりそば
芝野昼食:天ぷらとかけそば
第1局以来の大盤解説会が開催された
徒歩5分の場所にある「国宝 松本城」





陣容

タイトルホルダー 本因坊文裕(棋聖・名人・本因坊)
挑戦者 芝野虎丸王座
立会人 山城宏九段
新聞解説 山下敬吾九段
記録 鶴田和志六段高雄茉莉初段
大盤解説 解説:柳澤理志六段、聞き手:金賢貞四段
幽玄の間解説 伊田篤史八段
日本棋院囲碁チャンネル 伊田篤史八段、他

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