本因坊文裕(井山裕太)に一力遼棋聖が挑戦する 第77期本因坊戦挑戦手合七番勝負 (主催:毎日新聞社・日本棋院・関西棋院)第4局は福岡県太宰府市「九州国立博物館」で6月11日(土)12日(日)と打ち継がれ、白番の本因坊文裕が中押し勝ちをおさめ4連勝とし、ストレートでの防衛を果たした。これで本因坊11連覇。
残り時間は文裕が55分、一力が3分、終局時刻は18時7分だった。
対局の模様については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、毎日新聞の観戦記、毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
終局後のコメント
- 本因坊文裕(井山裕太)
- 「今年に入ってから難しい時期もあったけれど、大きな舞台で戦わせていただけるので、そこに向けて臨んだ。 苦しい時間の長いシリーズだった。その中で結果に結びつけることができたのは良かった。 開幕局は反響も大きかったし、自分の中でも印象に残る一局だった」 --本因坊十連覇の趙治勲二十五世本因坊の立会のもとでの記録達成となった。 「趙先生の記録は自分自身が子供のころ囲碁ファンとして見ていた。その時点で夢にも思っていなかった事ができて光栄」 「これまでの記録があるが、人とくらべてでは無いけれど、囲碁に向かいあってきた想いはあるので、自分なりに続けたいなと思う」
- 一力遼棋聖
- 「(今回のシリーズを通して)判断のできない局面が続いていて決断のできない部分が多かった。 ずっと形勢がわからず打つ碁が多くて、二局目以降はあまり・・・結果は仕方ないという感じがする」 「まだまだ足りない部分があるなというのを気づかされたシリーズだった」 「また戻ってこれるように頑張りたいと思う」
第4局陣容
タイトルホルダー | 本因坊文裕(名人・王座・碁聖) |
挑戦者 | 一力遼棋聖 |
立会人 | 25世本因坊治勲 |
新聞解説 | 張豊猷八段 |
記録 | 小松大樹四段、大森らん初段 |
大盤解説 | 今村俊也九段、安田明夏初段 |
幽玄の間解説 | 孫喆七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 孫喆七段、他 |