新型コロナウィルス感染症のため2020年5月8・9・10日に開催予定で延期としていた第7回グロービス杯世界囲碁U-20本戦が各国地域からの入国制限が続いている状況のためネットでの対局(非公式戦)で、8月1日(土)に開幕した。
日本からは、広瀬優一四段、大竹優四段、上野愛咲美三段、関航太郎三段、八幡直樹二段、田中康湧二段の6名が出場したが2回戦で姿を消した。
8月2日(日)に行われた準決勝は、文敏鍾二段が廖元赫八段に、李維清八段が朴常鎭四段に勝利した。午後に行われた決勝は文が李に260手手までで白番中押し勝ちをおさめグロービス杯初優勝を飾った。韓国勢の優勝は前回の申旻埈九段に続いて2年連続。
終局後のコメント
- ◇優勝◇
文敏鍾二段(韓国) - 「正直な話し、中国の選手があまりにも強くて、全然自分に期待してなかったが、昨日は運よく謝科さんに勝って、ついてると思いました。 決勝戦は形勢がずっと細かいと思ってました。ただ終わってみてAIで検討したらずっと良かったみたいです。優勝できて大変嬉しく思います。 この大会を開催していただき主催者に感謝します」
- ◇準優勝◇
李維清八段(中国) - 「決勝戦の碁は自分の実力が発揮できす思い通りの碁を打つことができませんでした。相手に上手くうたれてはっきりとしたチャンスがなかった。 貴重な機会を与えていただいた主催者に感謝します」
8月2日(日)準決勝の結果(左勝者、△黒番)
△文 敏鍾二段(韓国) - 廖 元赫八段(中国)
李 維清八段(中国) - △朴 常鎭四段(韓国)
8月2日(日)3位決定戦の結果(左勝者、△黒番)
廖 元赫八段(中国) - △朴 常鎭四段(韓国)
8月2日(日)決勝の結果(左勝者、△黒番)
文 敏鍾二段(韓国) - △李 維清八段(中国)
棋戦概要
- 棋戦名
- 第7回グロービス杯世界囲碁U-20
※ 非公式戦として実施 - 主催
- 公益財団法人日本棋院
- 協賛
- 株式会社グロービス
- 日程
- 8月1日(土)1回戦、2回戦
8月2日(日)準決勝、決勝、3位決定戦
※ トーナメント戦で実施 - 対局方式
- ネット対局 テレビ棋戦方式(一手30秒 1分単位で10回の考慮時間)
- 対局場所
- 日本 中国 韓国 中華台北 代表は各国地域棋院
欧州 北米 アジア・オセアニア 代表は自宅(カメラで確認できる環境) - 出場資格
- 2020年1月1日現在で20歳に満たない者。
日本代表は同日時点でプロであること
出場選手
- 日本
-
- 中国
- 李維清八段、謝科八段、廖元赫八段
- 韓国
- 朴常鎭四段、朴鐘勲四段、文敏鍾二段
- 中華台北
- 賴均輔五段
- 欧州
- アントンチェルヌイフ(ロシア)
- 北米
- エバンリン(アメリカ)
- アジア・オセアニア
- チャンガオ(シンガポール)