第36期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負(主催・共同通信社、日本棋院、協賛・JA共済連、共栄火災、囲碁将棋チャンネル)が開幕――。第1局が9月27日(水)に岩手県花巻市の「佳松園」にてはじまった。
顔合わせは、藤沢里菜女流本因坊と、挑戦者の謝依旻女流棋聖。今年の女流棋戦の頂上決戦は、挑戦手合ではない棋戦を含めてほとんどこの二人が激突しており、今まさに旬の組み合わせだ。
対局は9時から謝の先番で開始している。持ち時間は各4時間で5分前から秒読み。女流タイトル5つのうち4つを保持する藤沢と、女流本因坊6連覇(計7期)の謝。この二人がどんな戦いが繰り広げられるのか。ぜひご注目ください。
詳細は、主催の共同通信社配信の新聞社の報道と観戦記(掲載紙はこちら)、協賛の囲碁将棋チャンネルの「囲碁プレミアム」の動画ライブ中継、週刊碁や月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。
前夜祭のコメント
藤沢女流本因坊「佳松園は今回で5度目、5年前に記録として初めて訪れた時からここで(碁を)打ちたいと憧れていました。このように対局者として訪れることができるのはまるで夢のようで、とても光栄に思っています。秋の肌寒くなってゆく季節にここのすばらしい温泉に浸かれるのを楽しみにして来ました。明日から始まる謝女流棋聖との五番勝負は厳しい戦いになると思いますが、いい碁が打てるよう体調に気をつけて臨みたいと思います」
謝挑戦者「佳松園は何度訪れても本当にすばらしくて、昨年訪れた時はは2泊3日の間で5回も温泉に入ってしまいました。私が初めて女流本因坊になったのは今から10年前(第26期)になりますが、私の囲碁人生の中で最も重要な10年だったと思います。藤沢女流本因坊は女流囲碁界で一番強い棋士、今回も厳しい戦いになると思いますが、強い気持ちを持って最後まで戦いたいと思います」
第36期女流本因坊戦五番勝負をネット対局「幽玄の間」では棋譜ライブ中継いたします。