伊田篤史十段に井山裕太棋聖が挑戦する森ビル杯第54期十段戦挑戦手合五番勝負(主催:産経新聞社)が3月23日(水)、三重県湯の山温泉の「湯元 グリーンホテル」で行われた。
結果は井山が251手まで黒番中押し勝ちをおさめ七冠まであと1勝とした。終局は17時45分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに2分だった。
第3局は4月14日(木)に長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」で行われる。
第54期十段戦五番勝負はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
両対局者のコメント
井山棋聖「序盤は(韓国の対局で)見たことがあって一度チャンスがあればやってみたかった。(右下隅)ツケ(黒73)たのは何か動いていかないと成算がないと思ったからです。中央の黒がつながって右上隅が安泰した時に地合でいけるかなと思いました。(奪取まであと1勝となりましたが)五番勝負は長いです。自分らしく打てていると思いますので精一杯頑張ります」
伊田十段「途中まで厚いと思っていたけれど、中央がこんなにひどくなるとは...。中央はダメしか打っていません。次局以降、スコアは気にせず打ちたい手を打てたらと思います」
【 第54期森ビル杯十段戦挑戦手合 第2局終局図 】
黒:井山裕太棋聖 白:伊田篤史十段 黒番中押し勝ち