日本、韓国、中国の団体勝ち抜き戦、第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の釜山ラウンドが11月24日(金)から28日(火)にかけて韓国の釜山「農心ホテル」で行われた。
日本チームは、井山裕太九段、山下敬吾九段、一力遼八段、余正麒七段、許家元七段の5名。
第1ラウンドは申の独り舞台だった。日中の棋士を相手に4連勝を果たした。第2ラウンドの釜山に舞台を移しても申の勢いは止まらず、第5、6戦で中国の陳耀燁九段、日本の山下を連破。連勝を「6」に伸ばしたが、26日(日)の第7戦で中国の党毅飛九段が勝ち、申の連勝と「6」で止めた。申の連勝記録は、昨年中国の范廷鈺九段が達成した連勝記録「7」に1勝とどかなかった。
27日(月)の第8戦は日本の一力が登場。期待されたが、結果は無念の敗北。党の2連勝となった。
釜山ラウンドの最終戦である28日(火)の第9戦は中国の党と韓国の金明訓五段の対局が行われ、党の黒番中押し勝ちとなり、3連勝を果たし中国・上海で行われる第3ラウンドへ良い形でつなげた。
第3ラウンドは2018年2月26日(月)の第10戦からはじまり、3月2日(金)の第14戦まで行われる予定。残り選手は日本が井山九段、中国が党毅飛九段と柯潔九段、韓国が金志錫九段、朴廷桓九段、申眞諝八段。第10戦の組み合わせは中国の党九段と日本の井山九段の対戦となる。
日本棋院ネット対局「幽玄の間」では農心杯の模様を全局ライブ中継します。対局の詳細は週刊碁の記事にてお楽しみください。
農心杯第2ラウンド 対局結果
――△印は先番。左側が勝者
第5戦 11月24日(金)
申旻埈六段(韓国) 4目半 △陳耀燁九段(中国)
第6戦 11月25日(土)
申旻埈六段(韓国) 中押し △山下敬吾九段(日本)
第7戦 11月26日(日)
党毅飛九段(中国) 中押し △申旻埈六段(韓国)
第8戦 11月27日(月)
△党毅飛九段(中国) 中押し 一力遼八段(日本)
第9戦 11月27日(月)
△党毅飛九段(中国) 中押し 金明訓五段(韓国)
第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第9戦
黒:党毅飛(中国) 白:金明訓(韓国) 黒番中押し勝ち