「2017三星火災杯ワールド囲碁マスターズ大会」本戦が、9月5日(火)に韓国の「三星火災 一山 GLOBAL Campus」にて開幕した。6、7日(水・木)をあわせてダブルエリミネーション方式で32強戦3回戦を争う。
日本から参加するのはシードの井山裕太九段と山下敬吾九段、統合予選を勝ち抜いた小松英樹九段だ。5日の1回戦では井山が黒星を喫したものの、山下と小松は勝って32強戦の枠抜けに〝リーチ〟をかけた。
6日に行われた2回戦の対戦結果は以下の表の通り。井山はポーランドのMateusz.S初段、山下は韓国の李世乭九段、小松は韓国の安国鉉八段と各組でそれぞれ対決。井山は勝利したが、山下と小松は敗れて、日本勢3名とも1勝1敗となり、各組の3回戦で枠抜けに望みをつなでいた。
7日の3回戦は井山裕太九段 VS. 范蘊若六段、山下敬吾九段 VS. 陳梓健四段、小松英樹九段 VS. 陳耀燁九段という組み合わせ。3名揃っての枠抜けに期待が集まった。
結果は下表の通り、井山と山下が勝って枠抜け、ベスト16へ進出した。小松は敗退し、日本勢3名揃い踏みとはならなかった。
なお、16強戦と8強戦は9月25、26日(月・火)に、韓国で行われる予定。
16強戦組み合わせ
安 成浚七段(韓)―柯 潔九段(中)
山下敬吾九段(日)―童 夢成六段(中)
申 眞諝八段(韓)―井山裕太九段(日)
李 世乭九段(韓)―柁 嘉熹九段(中)
朴 永訓九段(韓)―辜 梓豪五段(中)
宋 泰坤九段(韓)―唐 韋星九段(中)
朴 廷桓九段(韓)―趙 晨宇四段(中)
安 国鉉八段(韓)―陳 耀燁九段(中)
詳細は週刊碁の記事にてお楽しみください。
32強戦組み合わせ(ダブルエリミネーション方式=2敗で敗退、2人枠抜け)
1回戦:9月5日(火)、2回戦:9月6日(水)、3回戦:9月7日(木)
――△印は先番。左側が勝者。赤色は16強戦へ勝ち抜け、青色は敗退。
〈A〉井山裕太九段 宋泰坤九段 范蘊若六段 Mateusz.S初段
1回戦 范 蘊若六段 中 押 △井山裕太九段
宋 泰坤九段 中 押 △Mateusz.S初段
2回戦 宋 泰坤九段 中 押 △范 蘊若六段
井山裕太九段 中 押 △Mateusz.S初段
3回戦 △井山裕太九段 中 押 范 蘊若六段
〈B〉韓態熙六段 柯潔九段 申旻埈六段 柁嘉熹九段
1回戦 △柯 潔九段 中 押 韓 態熙六段
申 旻埈六段 中 押 △柁 嘉熹九段
2回戦 柯 潔九段 半 目 △申 旻埈六段
柁 嘉熹九段 中 押 △韓 態熙六段
3回戦 △柁 嘉熹九段 中 押 申 旻埈六段
〈C〉朴進率八段 童夢成六段 徐奉洙九段 唐韋星九段
1回戦 童 夢成六段 中 押 △朴 進率八段
△唐 韋星九段 中 押 徐 奉洙九段
2回戦 △唐 韋星九段 中 押 童 夢成六段
△朴 進率八段 中 押 徐 奉洙九段
3回戦 △童 夢成六段 中 押 朴 進率八段
〈D〉申眞諝八段 薛冠華二段 安成浚七段 黒嘉嘉七段
1回戦 申 眞諝八段 半 目 △薛 冠華二段
安 成浚七段 中 押 △黒 嘉嘉七段
2回戦 申 眞諝八段 中 押 △安 成浚七段
薛 冠華二段 3目半 △黒 嘉嘉七段
3回戦 △安 成浚七段 中 押 薛 冠華二段
〈E〉李世乭九段 陳梓健四段 山下敬吾九段 李赫五段
1回戦 △李 世乭九段 中 押 陳 梓健四段
△山下敬吾九段 中 押 李 赫五段
2回戦 李 世乭九段 中 押 △山下敬吾九段
陳 梓健四段 中 押 △李 赫五段
3回戦 △山下敬吾九段 3目半 陳 梓健四段
〈F〉安国鉉八段 陳耀燁九段 金彩瑛三段 小松英樹九段
1回戦 安 国鉉八段 7目半 △陳 耀燁九段
△小松英樹九段 中 押 金 彩瑛三段
2回戦 安 国鉉八段 中 押 △小松英樹九段
陳 耀燁九段 中 押 △金 彩瑛三段
3回戦 △陳 耀燁九段 中 押 小松英樹九段
〈G〉朴永訓九段 楊鼎新五段 卞相壹六段 趙晨宇四段
1回戦 朴 永訓九段 中 押 △楊 鼎新五段
趙 晨宇四段 中 押 △卞 相壹六段
2回戦 趙 晨宇四段 中 押 △朴 永訓九段
卞 相壹六段 中 押 △楊 鼎新五段
3回戦 △朴 永訓九段 中 押 卞 相壹六段
〈H〉李東勲八段 李維清四段 朴廷桓九段 辜梓豪五段
1回戦 李 東勲八段 中 押 △李 維清四段
△朴 廷桓九段 中 押 辜 梓豪五段
2回戦 朴 廷桓九段 中 押 △李 東勲八段
△辜 梓豪五段 中 押 李 維清四段
3回戦 △辜 梓豪五段 中 押 李 東勲八段
参加棋士
- 日本(3名)
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- 韓国(14名)
- 徐奉洙九段、李世乭九段、朴永訓九段、宋泰坤九段、朴廷桓九段、安国鉉八段、朴進率八段、李東勲八段、申眞諝八段、安成浚七段、韓態熙六段、卞相壹六段、申旻埈六段、金彩瑛三段
- 中国(13名)
- 陳耀燁九段、柁嘉熹九段、唐韋星九段、李赫五段、童夢成六段、柯潔九段、范蘊若六段、楊鼎新五段、辜梓豪五段、趙晨宇四段、陳梓健四段、李維清四段、薛冠華二段
- ワールドクラス(1名)
- Mateusz Surma初段(ポーランド)
- その他(1名)
- 黒嘉嘉七段(招待・中華台北)
三星火災杯ワールド囲碁マスターズ大会は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。