井山天元が勝利!2勝1敗で防衛に王手【第42期天元戦挑戦手合五番勝負第3局】


井山裕太天元一力遼七段が挑戦する第42期天元戦挑戦者手合五番勝負【主催:新聞三社連合】の第3局が12月1日(木)に福岡県宗像市の「宗像ユリックス」で行われた。

結果は163手まで黒番の井山天元が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝1敗とし天元位防衛に王手をかけた。終局は16時56分、残り時間は持ち時間3時間のうち、黒番の井山が1分、白番の一力が2分だった。

第4局は、12月12日(月)に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われる。

両対局者のコメント

井山天元「右辺入られてもう少し追求できないとおかしかったかもしれない。生きられて自信がないと思っていた。左下もあまり良くないと思っていたが、地で頑張ってシノギ勝負に持ち込まないとと思って打った。上辺に打てた(黒111)あたりで左上の利きが多くシノげそうと思った。」

一力七段「最初、左辺で生きたあたりでは悪くなかったと思う。左上ハネ(白84)で、結果的には上にノビて(89)手厚く打つくらいかもしれない。実戦は黒95とケイマにされ攻めが難しく、黒99とマゲられたあたりでは自信がない。」

防衛に王手をかけた井山天元

第42期天元戦挑戦手合五番勝負第3局 終局図

黒:井山裕太天元 白:一力遼七段 黒番中押し勝ち

(幽玄の間解説: 松本武久七段)

この対局は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。

両対局者のプロフィール・対戦成績などは天元戦中継サイトでご覧いただけます。