趙治勲名誉名人に和製囲碁AIソフト「DeepZenGo」が挑戦する第2回囲碁電王戦【主催:株式会社ドワンゴ】の第1局が11月19日(土)の13時から東京都内のホテルで行われた。和製囲碁AIソフトが棋士とハンデ無しの互先で挑む初めての対局。注目の第1局は、趙治勲名誉名人がDeepZenGoに223手まで黒番中押し勝ちをおさめた。
終局時刻は16時31分。持ち時間各2時間のうち、残り時間は黒番の趙が1分、白番のDeepZenGoが54分だった。
両対局者のコメント
趙「布石が強かった。形勢は悪いとは思っていなかったがそれがよかったのかも。両目はずしは事前に見た13局になかった碁だったのでちょっと違ったことをやってみようと思った。ヨセは強いと聞いていたがむしろそうではなく布石感覚がよいのに驚いた。対局は楽しかった。(216手目のツケを見て)ダメになるとそういう手を打つ。安心した。勝ったと思った。(明日の第2局に向けて)強さがわかったので困った。乱暴するかもしれない。」
DeepZenGo開発チーム加藤氏「序盤ははっきり良かったと思う。中盤も悪いことはなかったように思うが、ややこしくしたと思う。Zenは相手の手も予測しているが、序盤は趙先生の手は予測通りであったが、中盤は予測通りの手ではない手を趙先生が打ってきた。(明日の第2局に向けて)何が悪かったかを分析して修正できれば修正して直せれば直して臨む。」
第2回囲碁電王戦第1局
黒:趙治勲名誉名人 白:DeepZenGo 黒番中押し勝ち幽玄の間解説:王銘琬九段
この対局は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。