文裕勝ち、 最多タイ5度目の優勝【第27期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦決勝】


 

 5期ぶり5回目の優勝を目指す本因坊文裕(=井山裕太)と10期ぶり2回目の優勝を目指す山下敬吾九段が対戦する 第27期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦決勝(特別協賛:阿含宗/ 後援 :毎日新聞社京都新聞社) 決勝が10月3日(土)に京都府京都市山科区「阿含宗釈迦山大菩提寺」で打たれ、文裕が201手までで黒番中押し勝ちをおさめ5年ぶり5回目の優勝を飾った。通算5回の優勝は張栩九段とならび最多タイ。
終局時刻は16時42分。山下の10期ぶり2度目の優勝はならなかった。

 この対局については 「日本棋院囲碁チャンネル」の 映像ライブ配信および ネット対局「幽玄の間」等にてお楽しみください。

また詳細・解説につきましては毎日新聞の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてお楽しみください。


終局後のコメント

●本因坊文裕
「序盤シチョウアタリから逃げだしのような展開になり似たような碁を打ったことはあるがその後の進行は未知の世界。実際の形勢は良くわからないまま打っていた。 中央の白を攻めていく中で黒167(10/6 9:45訂正)のコスミを打ち左上の大きな生きに回ったところで地合いは良いかなと思った。 ここまでこれたのが自分としては久しぶりという感じがしたのでひとつ結果を出せたことはうれしく思う」
◯山下敬吾九段
「シチョウアタリからの流れはその手自体が悪手なので他で不利がなければやれるんじゃないかなと思った。ただ真ん中が攻められる展開になったのはまずい打ち方だった。 10年ぶりの決勝進出ということで最近は大きな舞台に立つ事ができなくて決勝にこれた事は良かったけれど最後でこういう結果だったのは残念」
5年ぶりの決勝で5度目の優勝
無念、山下
対局が行われた「蝸牛庵」

第27期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦決勝

黒:本因坊文裕 白:山下敬吾九段




陣容

対局者
井山裕太三冠(棋聖・本因坊・天元)、山下敬吾九段
立会人
羽根直樹九段
記録
村本渉二段、大森らん初段
大盤解説会
解説:羽根直樹九段、聞き手:水戸夕香里三段
幽玄の間
解説:寺山怜六段