謝依旻女流名人に藤沢里菜女流本因坊が挑戦する第29期女流名人戦挑戦手合三番勝負（主催：産経新聞社）第2局が3月8日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われた。
結果は藤沢が235手まで白番1目半勝ちをおさめ、初の女流名人位を獲得した。謝の10連覇はならなかった。
終局は18時13分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。
両対局者のコメント
藤沢女流本因坊「左上（白32）にトンで少し打ちやすいと思った。
その後、左辺を2段にはねられて（黒51、53）少し白が不本意だったかもしれない。（白42の）ブツカリでは先に（白50のところに）押していくべきだった。
打っているときは形勢も何も分からなかったが、左上でコウになって、右上ワタった（白118）ときは細かいが少しいいと思った。
負けてもおかしくない内容だったが、9連覇の謝さんに勝つことができて嬉しく思います」
謝女流名人「序盤でちょっと打ちづらい碁にした。
せっかくここまできたので10連覇を目指していたんですけど、ちょっと悔しいです」
第29期女流名人戦挑戦手合三番勝負第2局
黒：謝依旻女流名人 白：藤沢里菜女流本因坊
（幽玄の間解説：大橋成哉七段）
第29期女流名人戦挑戦手合三番勝負はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。