藤沢里菜女流名人への挑戦権を争う、博多・カマチ杯第33期女流名人戦(主催:日本棋院、協賛:一般社団法人巨樹の会)/(株)トータル・メディカルサービス)/(株)メディカルテンダー)の挑戦者決定リーグ戦第6ラウンド・上野愛咲美女流棋聖対謝依旻七段戦が3月31日に行われ、上野が黒番中押し勝ちを収めた。
これにより謝は4勝2敗でリーグ終了となり、前週に5勝1敗でリーグを終えていた仲邑菫二段の女流名人戦挑戦が決まった。
仲邑のタイトル挑戦は始めてで、13歳1ヵ月でのタイトル挑戦は最年少記録(これまでは藤沢里菜二段(当時)の第33期女流本因坊戦の16歳0ヵ月)。
藤沢との挑戦手合三番勝負は4月14日(木)に東京都千代田区の日本棋院東京本院で開幕する。
女流名人戦挑戦手合三番勝負の模様は、日本棋院囲碁チャンネルにて全局映像ライブ配信、
日本棋院ネット対局幽玄の間にて、棋譜ライブ配信いたします。
藤沢女流名人のコメント
- 菫二段が挑戦者に決まりました。第一報を聞いてどう思いましたか?
- 「今年に入ってから菫二段の対局をよく見ていましたが、内容がどんどん良くなって、強くなっていたので。このメンバーでリーグを勝ち抜いてきたのは実力の証です」
- 菫二段とはまだ公式戦で打ったことがないですが?
- 「10歳で入段した時からものすごく強く、2、3年で挑戦者になるかなと思ってはいたのですが、本当に今回リーグを勝ち抜いてきたので。まだ実感が沸かないです。実力があっても勝ち抜くのは大変なので、驚いてもいます」
- 10歳年下(23歳と13歳)の挑戦者を迎えることになりますが
- 「不思議な感覚です。対局してみないと分からないかなと。菫二段が小さいときから(5歳の頃)知っていますが、存在感が、オーラが違っていました」
- どのような三番勝負にしたいですか?
- 「こんなに圧倒的なヒール役になるのは初めてなので 自分にとって良い経験なると思っています。厳しい相手だと思いますが、精一杯頑張りたいです」
- まだ負けるとは思ってないのでは?
- 「すでに仲邑二段はトップの実力なので。私も今回のリーグのメンバーで挑戦者になれるのか、あまり自信がありません。結果は意識せず、自分の打てる碁を打てるように頑張りたいです」
小林覚理事長のコメント
- 「想像よりも、恐ろしく早く強くなりました。成績もさることながら、内容もトップ棋士とあまり遜色がなく、藤沢女流四冠とも立派に戦える棋士だと思います」
挑戦手合の日程、対局場所
第1局 | 4月14日(木) | 東京都千代田区「日本棋院東京本院」 |
第2局 | 4月16日(土) | 東京都千代田区「日本棋院東京本院」 |
第3局 | 4月20日(水) | 東京都千代田区「日本棋院東京本院」 |