里菜並んだ!――決着は最終局へ【第36期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第4局】


 藤沢里菜女流本因坊謝依旻女流棋聖の挑戦を受ける第36期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負(主催・共同通信社、日本棋院、協賛・JA共済連共栄火災囲碁将棋チャンネル)の第4局が11月17日(金)、日本棋院東京本院「特別対局室」で行われた。

 第3局まで謝の2勝1敗、謝が一歩リードし藤沢はいわゆる「カド番」だ。謝が決めるか、藤沢がカド番をしのぐか――。注目が集まった。持ち時間は各4時間で5分前から秒読み。
 熱戦の結果は、18時59分終局、270手完、藤沢が黒番2目半勝ちをおさめた。お互い黒番を勝つ形で2勝2敗の対戦成績となった。熱戦が続く五番勝負の結末は最終局へ持ち越された。
 第5局は、11月29日(水)に日本棋院東京本院にて行われる。ぜひ、お楽しみに。

 詳細は、主催の共同通信社配信の新聞社の報道と観戦記(掲載紙はこちら)、協賛の囲碁将棋チャンネルの「囲碁プレミアム」の動画ライブ中継、週刊碁月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。

両対局者のコメント

藤沢女流本因坊「序盤から思い通りにいかなくて悪い碁にしてしまった。我慢しながら打っていたらヨセ勝負まで持ち込めたが、何が良くて勝てたのか研究してみないとよくわからない。(最終局だが)......まだ終わったばかりですが、がんばりたい」
謝挑戦者「全体的に薄くしてしまって悲観してました。最終局は少し先なので、気持ちを立て直して、最終局であることにあまりとらわれることなく良い碁を打てるようにがんばりたい」


藤沢「序盤で悪くした」が我慢に我慢を重ねた末の勝利だった

謝も「悲観していた」という。局後の感想戦でお互いの思いを語っていた

整地して黒2目半勝ち。整然と並んだ盤上だが、二人の複雑な思いが紡がれているかのよう

第36期女流本因坊戦五番勝負・第4局

黒:藤沢里菜女流本因坊 白:謝依旻女流棋聖 黒番2目半勝ち

(「幽玄の間」解説、秋山次郎九段

第36期女流本因坊戦五番勝負はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

現地陣営

立会
神田英九段
記録
藤村洋輔三段大表拓都二段

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