本因坊文裕(井山裕太九段)に本木克弥八段が挑戦する第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催: 毎日新聞社、協賛: 大和証券グループ】の第3局が6月8日、9日(木、金)に埼玉県熊谷市の「聖天山歓喜院」で行われた。
結果は文裕が137手まで黒番中押し勝ちをおさめた。これで文裕は開幕から3連勝、タイトル防衛まであと1つとした。終局は15時43分、持時間8時間のうち消費時間は黒番の文裕が5時間19分、白番の本木が7時間18分だった。
第4局は6月15日(木)、16日(金)に福岡県みやこ町の「サン・グレートみやこ」で行われる。
この対局の詳細は毎日新聞の報道と観戦記、週刊碁や月刊碁ワールドの記事をご覧ください。
両対局者のコメント
本因坊文裕「布石はイマイチと思ってた。13-六に切っていった辺りも良かったかどうかわからない。先にポン抜いて(79手目)得してたので難しくなったと思う。封じ手では14-七にノビられるほうが嫌だった。左辺の辺りはどちらかと言うと白のほうが忙しい局面。左下しっかり止まってアジも残ったのでいけると思った。
《今後について》七番勝負はここからが大変なことは経験してきたのでスコアの事は気にせずに自分らしく打てればいいかなと思う」
本木克弥八段「序盤は一応難しいと思っていたが、(79手目で)抜かれているのでちょっと大変だと思った。1日目どの着手が疑問だったかわからない。封じ手でノビるのは自信が無かった。左辺は大変だと思った。
《今後について》スコアは気にせず打ちたい」
第72期本因坊戦第3局
黒:本因坊文裕 白:本木克弥八段 黒中押し勝ち
(幽玄の間解説:高梨聖健八段)
本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
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