井山が防衛し五連覇!【第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第6局】


井山裕太棋聖河野臨九段が挑戦する第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】第6局が3月9、10日に新潟県南魚沼市の「温泉御宿 龍言」で行われた。

結果は150手まで白番の井山が中押し勝ちをおさめ、シリーズ4勝2敗でタイトル防衛と五連覇を達成し名誉称号を名乗る権利を得た。終局は18時9分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の河野が8分、白番の井山が10分だった。

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両対局者のコメント

井山棋聖:
「連覇、名誉称号に関しては敢えて意識はせず一局一局に集中するようにしていた。大変なシリーズだったが結果が残せたことはとても嬉しく思う。本局は序盤から前例がない展開になり、封じ手前後あたりではまだ判断が難しかった。目処がたったのは右下を良い形で黒を取れて、白石がよっぽどいじめられなければ、先は長いながら打ちやすいと思っていた。シリーズを通してははっきりまずい碁や手もあったし、河野さんの強さを感じるシリーズだった。幸運だったと思う。今後も目の前の一局に全力を尽くすことは変わらず、良い状態で望んでいきたい。」
河野挑戦者:
「序盤からはっきり流れを悪くしてしまった。打ちかけの前後が勝負どころだったが、すごく損な打ち方をしてはっきり悪くしてしまった。まったく見せ場を作ることができずに残念。これで最終局になったが、自分なりに精一杯打った結果なので仕方ないと思う。学んだことも多かったので、今後の糧にしていきたい。」


五連覇を達成し名誉称号を名乗る権利を得た井山。

善戦したが井山の五連覇は阻止できなかった

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第6局終局図

黒:河野臨九段 白:井山裕太棋聖 白中押し勝ち


(幽玄の間解説:三村智保九段

お知らせ

棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

また、囲碁プレミアムでも生中継いたします。

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