井山耐えて逆転!シリーズ2勝1敗に【第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第3局】


井山裕太棋聖河野臨九段が挑戦する第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】第3局が2月8日(水)に埼玉県川越市の「料亭 山屋」で始まった。

結果は279手まで黒番の井山が1目半勝ちをおさめシリーズ2勝1敗と一歩リードした。 終局は19時47分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の井山が1分、白番の河野が1分だった。

第4局は2月15日(水)、16日(木)に静岡県伊豆市「玉樟園新井」で行われる。
この対局の詳細は「読売新聞」「週刊碁(毎週月曜日発売)」「月刊碁ワールド(毎月20日発売)」などの観戦記でお楽しみ下さい。

両対局者のコメント

井山棋聖:
「本局は運が良かったとしかいいようがありません。左下を取りに行ったのが明らかにまずくて、はっきりダメだと思いました。二日目、さらに的確に打たれてダメだと...。途中から左下のコウ争いを経て、悪いながらもヨセ勝負になりました。その後、上辺で得をしました。はっきり計算できたのは最後です。次局はもう少しいい戦いをしたい。」

河野挑戦者:
「コウが複雑な形で結構仕掛けるタイミングが難しかった。自分から見て下辺(棋譜上辺)のヨセがまずかった。」


接戦をものにした井山。「我慢に我慢を重ねて逆転」(『幽玄の間』解説:石田篤司九段談)

立会の淡路九段、張栩九段を交え感想戦。河野(左)の巻き返しはなるか。

大盤解説会の一コマ。何があったのか? 皆、満面の笑み。左から大盤解説の酒井真樹八段、新聞解説の張栩九段、聞き手の大澤奈留美四段。

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第3局終局図

黒:井山裕太棋聖 白:河野臨九段 黒1目半勝ち


(幽玄の間解説:石田篤司九段

お知らせ

棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

また、囲碁プレミアムでも生中継いたします。

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