井山裕太名人に高尾紳路九段が挑戦する第41期名人戦挑戦手合七番勝負【主催:朝日新聞社】の第6局が10月26日(水)、27日(木)に静岡県川津町「今井荘」で行われた。
結果は185手までで黒番の井山裕太名人が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を3勝3敗のタイとした。終局は18時25分、持時間各8時間のうち残り時間は黒番の井山が2分、白番の高尾が21分だった。
井山が防衛するか、高尾が奪取するか。大注目の最終第7局は11月2日(水)、3日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。
両対局者のコメント
井山名人「難しい戦いだった。予定通りだったり、はっきりとした図が見えながら打てていたわけではなかった。勝ちが見えたのは最後の戦いで8-七に打てて左右への攻めを見合いにできた時だった。最終局も自分の持てるものを出し切りたいと思う。」高尾九段「一日目はどの手が悪かったかははっきりしないがあまり良いとは思っていなかった。しかし悪いながらまだチャンスはあると思って打っていたが自分に見えていなかった手などを打たれて苦しくなっていった。次は最終局だが今まで通り精一杯打つだけ。」
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3連勝でシリーズタイとした井山名人。
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巻き返しなるか、高尾(左)。
第41期名人戦挑戦手合七番勝負第6局
黒:井山裕太名人 白:高尾紳路九段 185手まで黒中押し勝ち
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(幽玄の間解説:高梨聖健八段)
名人戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
また、ニコニコ生放送でも生中継いたします。
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