一力が勝利!1勝1敗のタイに【第42期天元戦挑戦手合五番勝負第2局】


井山裕太天元一力遼七段が挑戦する第42期天元戦挑戦者手合五番勝負【主催:新聞三社連合】の第2局が11月11日(金)に北海道小樽市の「小樽朝里クラッセホテル」で行われた。

結果は205手まで黒番の一力七段が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。終局は17時49分、残り時間は持ち時間3時間のうち、両者ともに1分だった。

第3局は、12月1日(木)に福岡県宗像市の「宗像ユリックス」で行われる。

両対局者のコメント

井山天元「もともと自信のない展開だったかもしれません。途中で難しくなったかもしれませんが右下(白110ハネ)でポカをやってしまいました。その後勝負になったところもあったかと思いましたが、はっきり勝ちという図は見えませんでした」

一力七段「序盤から難解な戦いで、中盤は地合が足りずちょっと攻めていかなくてはいけない形勢で自信がありませんでした。本当に勝ちになったのは最後のコウを解消(黒201)したあたりです。一局を通して難しかった」

一力が勝ち、1勝1敗のタイに戻した
ポカもあったという井山。連勝ならず
終局直後の両対局者
検討する立会の小松英樹九段(左)、大盤解説の宮沢吾朗九段(右)、聞き手の青葉かおり五段(中央)
両対局者が大盤解説会場に登場。終えたばかりの対局を振り返る

第42期天元戦挑戦手合五番勝負第2局 終局図

黒:一力遼七段 白:井山裕太天元 黒番中押し勝ち

(幽玄の間解説: 潘善琪八段)

この対局は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。

両対局者のプロフィール・対戦成績などは天元戦中継サイトでご覧いただけます。