井山が防衛!【第42期天元戦挑戦手合五番勝負第4局】


井山裕太天元一力遼七段が挑戦する第42期天元戦挑戦手合五番勝負【主催:新聞三社連合】の第4局が12月12日(月)に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われた。
結果は、白番の井山天元が188手までで中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝1敗で天元位を防衛した。
終局は17時19分、持ち時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。



防衛した井山天元



終局後に検討をする両者


初の七大タイトル挑戦だったが奪取にはならなかった

井山天元のコメント

「途中色々甘かったかもしれない。下辺の大石の眼がなかなか取れないことがわかっていなかった。もしかしたらまずくしていたかもしれない。実践は下辺で半眼しかなくなったので、そこで勝ちが見えた。シリーズを通しての感想は、どれも紙一重の勝負で、結果が逆になっておかしくなかった。自分なりには力を出せたのでよかったと思う。」

一力七段のコメント
「左下で見損じがあって、フリカワリで先手を取られて中央に先着されてははっきり悪くした。後半上辺から勝負手気味に打ってかなり難しくなったものの、一瞬きたチャンスを活かせなかった。最後の方は読みがなっていなかった。シリーズを通しては、自分なりに精一杯打った結果なので、仕方ないかなと思う。」


第42期天元戦挑戦手合第4局 終局図

黒:一力遼七段 白:井山裕太天元 白番中押し勝ち

天元戦挑戦手合は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。
両対局者のプロフィール・対戦成績などは天元戦中継サイトでご覧いただけます。