井山裕太碁聖への挑戦権を争う第42期碁聖戦挑戦者決定戦【主催:新聞囲碁連盟】が5月18日に日本棋院東京本院で行われた。
結果は139手までで山下敬吾九段が本木克弥八段に黒番中押し勝ちをおさめ挑戦権を獲得した。終局時刻は17時15分、持時間3時間のうち残り時間は黒番の山下が4分、白番の本木が1分だった。
山下は2期ぶりの碁聖戦挑戦手合出場。第25期に碁聖を獲得して以来17年ぶりの碁聖位を狙う。また、山下は平成15年から続く七大タイトル挑戦手合出場が15年連続となった。
本木八段の碁聖戦初挑戦は成らなかった。
井山碁聖との五番勝負は6月22日(木)に宮城県松島町の「松島 一の坊」で開幕する。
山下九段のコメント
ひさしぶりにタイトル戦に出られるので嬉しいです。
最近、井山さんと対局する機会がなかなかないので、番碁で打てるのは嬉しい。
(今日の碁は)最初から形勢がよくわからないまま打っていました。最後は地合でも勝てると思っていました。
(2年前に比べて)調子は悪くありません。昔の先生方は50歳、60歳でも第一線で頑張っていましたので、私も頑張らないといけないと思っています。井山さんの碁を検討して対策を考えますが、それよりも自分の調子をいかに上げて行くかを重点的にやっていきます。
第42期碁聖戦挑戦者決定戦
黒:山下敬吾九段 白:本木克弥八段 黒番中押し勝ち
本対局は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。