本因坊文裕(井山裕太九段)に本木克弥八段が挑戦する第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催: 毎日新聞社、協賛: 大和証券グループ】の第4局が6月15、16日(木、金)に福岡県みやこ町の「サン・グレートみやこ」で行われた。
結果は204手まで白番の文裕が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績4勝0敗でタイトル防衛、6連覇を達成した。
終局は17時35分。持時間8時間のうち消費時間は黒番の本木が7時間43分、白番の文裕が6時間46分だった。
両対局者のコメント
本因坊文裕「(シリーズを振り返って)毎局難解な戦いの碁ばかりでしたが、おおむね自分の力が出し切れた。
1局目は自分に自信がない場面もありましたが、2局目以降はわりと早い段階でペースをつかむことができたので、全体的にはいい流れで進められたと思う。
(今後の目標は)今年は、本因坊戦開幕前までは自分のいい戦いができているとはいえてない状態が続いていたが、開幕してからは徐々に自分の状態が良くなってきていると感じているので、国内戦と国際戦両方いい戦いができればと、また自分の碁の質をもっとあげていけたらなと思う」
本木八段「下辺で失敗して形勢が良くなかった。二日目も、地合も良くないし苦しい展開が続いた。いい場面は出てこなかった。
(シリーズを振り返って)どれも内容があまり良くなかったし、経験不足を感じた。相手との間に差があると感じた。これからどれだけ埋められていけるかが課題」
第72期本因坊戦第4局終局図
白:本因坊文裕 黒:本木克弥八段
(幽玄の間解説:潘善琪八段)
本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
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